大人が名画を見る時には、全体の色使いや構図、作者や作品の有名・無名、値段・・・などが気になってしまいます。
ちょっと気になる作者がいる場合は過去の作品を調べてみたり、といった楽しみ方も悪いものではありません。
そうすると親は、「子供にも名画に興味を持ってもらおう」などと考えてしまうものです。
しかし、子供に名画を教えようとして「作風」などを語ってみても興味を示すわけがありません。
なぜなら子供は、大人と同じような価値観で「名画」を見るわけではないからです。
そんな彼らに、美術・芸術を無理に教えるよりも、楽しみながら自然に作品に親しんでもらう方が良いのではないでしょうか?
むしろ、子育てしている親は、「名画」を使って子供の想像力を引き出してやり、子供が書いた作品を見て楽しむべきだと思います。
私は、これを、親にとっての最高に贅沢な
「名画の鑑賞法」だと信じています。
それでは、その方法をお教えいたします。
例として、
「東海道五十三次 原の宿」を題材にしてみます。
まず、スキャナー・プリンターを駆使して、雑誌などからカラーコピーして下さい。
この名画から旅人の部分を切り抜きます。
そして、切り抜いた旅人の部分を大きな画用紙に貼り付けるのです。
あとは、子供に色鉛筆・クレヨン・水彩道具などを持たせて自由に落書きさせるのです。
この際、親は口出ししてはいけません。
「お山でも書いてみれば~」などと言う必要もありません。
すると、どうでしょう・・・・・
子供たちは、余白の部分をこんな風にしてしまうことでしょう。
例1、 東京タワーや高層ビルを描き、現代の東京を描いてしまう。
例2、 ピラミッドやラクダを描き、砂漠にしてしまう。
例3、 大量の流星が降り注ぐ夜を描いてしまう。
例4、 好きなアニメのキャラクターも並べて、参勤交代のようにしてしまう。
例5、 船やクジラを描き、海にしてしまう。
・・・
・・・
・・・などなど、無限に続く
こんな事は、大人では絶対に思いつきませんよね。
「名画」を切り抜いて、まわりを空白にすることで、子供達は無限に想像力を膨らませていくのです。
ぜひ一度、試してみて下さい。
真っ白な紙に、「なんでも自由に描いて良いよ!」というよりも、楽しめる「作品」が出来上がると思います。
他にも、こんな「名画」でも試してみてはいかがでしょうか?
他にも、何か良い「名画」って思いつきますか?
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