先日、
「子供への体罰がいけない」ということを簡単にイメージする方法 という記事をエントリーしたところ、複数の方に読んでもらうことができ、その方たちの意見を知ることが出来ました。
皆さん、体罰に対して「賛成」「反対」など、いろいろな立場から真剣にコメントしていらっしゃいました。
そんな中、私にはその方たちの意見に共通している
「不安、疑問」のようなものが感じ取れたのです。
それは、
「体罰がいけないというのは理解できないわけではないが、まったく叩かれたこともなく、甘ったれた育てられ方をした子供っていうのは・・・・・本当にそれで良いものなのか?」という疑問です。
「本当に悪いことをしたならば、叩いてでも教えないとダメなんじゃないの?」と言う方もいらっしゃいました。
確かに、子供を想う親なら
「叩いてでも叱らなくちゃ」と思う方もいるでしょう。
しかし、本当に子供の事を想っているなら
「叩いて教える」で思考を止めてはいけないのではないでしょうか?
よく考えてもらいたいのが、「体罰を使わない・叩かない子育て」というのと「あまやかす子育て」というのは同意ではないということです。
もし、親が子供のしつけ方を真剣に学び・考えぬいた結果、
「叩いて教える」が最上位でベストな方法だと確信したならば、それもいたしかたないでしょう。
しかし、叩いて教えることが最終手段ではなくて、もっと子供の心に深く響くような叱り方があったならどうでしょうか?
皆さんが、それを知らないから
「叩いて教える」がベストだと勘違いしていたならどうなのでしょうか?
そこで、悪い事をして叱られているのに反省の様子が見えない子供に対しての、叩く以外の叱り方を、順を追って紹介いたします。
(あくまで一例ですので、これ以上のより良い方法もあると思います。)
・ 叩いて叱る場合の欠点は、「叩かれるから悪い事をしてはいけないんだ」と間違った認識をしてしまう可能性が高い。
・ 親も頭に血が昇っているので、叩いて叱りつけて子供が屈服すれば、それで満足してしまう可能性が高い。
・ ですから親は、一呼吸おいてから叱ります。(この時に叱られている理由も言います)
・ 子供に対して、冷静で厳しい口調で 「私がもういいよと言うまで、部屋の隅で、壁に向かって立っていなさい!」と叱ります。
・ 子供を壁際に立たせてから、「反省しなさい!」と厳しく言います。
・ ここで肝心なのは、「立ったまま反省しなさい」という時の親の態度です。
・ あくまで、怒っているのではなくて子供の将来のために厳しく叱っているんだと伝えるために冷静に叱らなくてはなりません。
・ そのためには、真剣に子供の目をみつめて叱らなくてはなりません。
・ 叱る時は、テレビなどは消して下さい。
・ 子供を立たせている間は、親はテレビを見たり、お菓子を食べたり、電話をしたりしてはいけません。
・ 子供が、反省のそぶりを見せたり限界が近いと思ったら「もういいよ」と声をかけてあげる。
・ そして、なにがダメなのか、どうして叱られたと思うのかを聞いてあげて下さい。
・ 「もういいよ」と言った以上、しばらくは同じ内容で叱らないようにする。
・ なぜ悪いのかを、子供の心に刻み込むのが目的です。
・ 一回で反省する子もいれば、そうじゃない子もいます。即効性を求めずに、どうすればその子に反省させてやることが出来るのかを試行錯誤していく。
子供もバカではありません。
親が自分のために真剣に叱ってくれているんだとわかれば、反省して、自分の行動を見直すことが出来るのです。
反対に、叩いて叱って教えとけばいいんだというような親の態度では、親子の信頼関係を築くことは出来ないでしょう。
でも、真剣に子供のことを心配して、つい手が出てしまうというのはアリなんだと思います。
子育てに完璧な叱り方なんて無いのだと思います。
しかし、真剣にベストな叱り方を考えてみるのも必要ですよ・・・・、だって学校で習ったこと無いですもんね!
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