通常、株を買う人は
「政治、為替、経済指標、その他いろいろ・・・」などを計算に入れて考え、これから株は値上がりすると思う時に株を買うわけです。
しかし、予想に反して相場が値下がりする場合もあるのです。
そうした場合の対応のとりかたとしては、大きく分けて2種類あるのだそうです。
一つは、
「自分の予想とは反対に値下がりしてしまった、一度、白紙に戻して考え直そう。」という自分の間違いを認める対応です。
もう一つは、
「どうして値下がりするんだ、こんな経済状態でホニャララ~、あんな政治情勢でホニャララ~、為替がホニャララ~、であればどう考えても値上がりだ。」という現実を認めることができない対応です。
さらにひどい人だと、
「どう考えて、計算しても値上がりするはずだ、こんな相場(値下がりしている相場)は間違っている!!!」といった考えに陥るそうです。
間違っているのは、相場ではなく自分の予想なのは明らかですよね。
こんな人をネタにして話を盛り上げていこうとしていたのですが、ふっとした瞬間に、これは子育てをしている自分のような親にもあてはまるんじゃないかと思ったのです。
例えば、親が子供を叱ったり罵倒したりする時です。
「(子供に向かって)どうして~が出来ないのっ!」「(子供に向かって)何をやらせてもグズだな!」「(子供に向かって)なんでもっと勉強しないんだっ!」・・・・・・
こんな風に言ってしまう瞬間ってありますよね?
でも、これって本当に子供が悪いんですかね?
実は、叱っている親が間違っているってこともありうるんじゃないですか?
「どうして~が出来ないのっ!」・・・・・・・・・、
「ちゃんとできるように教えていないからでしょ。」
「何をやらせてもグズだな!」・・・・・・・・・、
「ゆっくりでも、しっかり確実にやるタイプかもしれません。」
「なんでもっと勉強しないんだっ!」・・・・・・・・・・、
「その子なりに懸命にやっているのかもしれない、もしくは、小さい頃から楽しく勉強する習慣を身に付けさせてもらえなかった。」
どうでしょうか?
目の前にいる我が子のすることは、すべて現実なのです。
しかし親は、
「もっと出来るはずだ、もっとテキパキしたほうがいい、もっと勉強すればもっと成績が良くなる」などと
「予想での、よくできる子供の姿」しか目に映っていない場合もあるのではないでしょうか?
これでは、株式での「現実を認めることができない」タイプと同じですね。
勘違いしてほしくないので言いますが、これは、子供を叱るなと言っているのではありません。
感情や、その場の気分で叱ってはいけないということです。
株式で優秀な人というのは、株が上がっても下がっても、その時々で冷静に判断できる人なんだと思います。
子育ての場合も、現実を冷静に受け止め、その上で、我が子に必要なことをしっかりと考えてから教えてやるのが良いのではないでしょうか?
大切なのは、
「目の前の我が子を、より良い方向に導いてやりたい」という想いですよね。
では、また明日!
PR